脳内出血

脳内出血brain hemorrhageとは
高血圧症の患者に見られることが多く、アミロイドドーシス※1による出血
もある。脳内の動脈に壊死が生じ、壁が弱くなり、高い血圧により
血管が壊れ、脳内に出血することをいう。
まれに、血管奇形、脳腫瘍、血管炎などが原因となることもある。

※1 アミロイドーシスAmyloidosis

アミロイドーシスとは不溶性の線維状蛋白であるアミロイドが細胞に沈着し、
その組織の機能を障害する疾患である。基礎疾患不明の原発性(突発性)のもの、
多発性骨髄腫(MM)などに伴うもの、炎症性疾患に伴うものなどがあり、
その種類数は多い。
多発性骨髄腫に伴うアミロイドーシスとは、
骨髄腫細胞から産生分泌される免疫グロブリンであるM蛋白に由来する
アミロイド繊維蛋白が各種臓器や細胞組織に沈着して、臓器障害を引き起こすものである。
分類

1)被殻(外側型)出血

2)視床(内側)出血

3)橋出血

4)小脳出血

5)皮質下出血

6)尾状核頭出血
症状
朝の起床時、活動時、興奮したときなどに突然起こる。
出血の部位に応じ、様々な機能障害を引き起こすこともあり、
脳出血は、入浴時、食事中、用便時、対談中などにも突然起こることがある。
意識を消失し倒れることが多く、その後症状が進行し出血部位と反対側の顔半分および半身に、
運動および知覚障害を生ずる。
これが、片麻痺と呼ばれる症状である。
被核あるいは視床に出血すると反対側の上下脂片麻痺と知覚障害が見られる。
重傷のときには意識障害や共同偏視がみられ、
橋の出血では、四肢麻痺、呼吸障害、縮瞳、さらに昏睡がみられる。
小脳出血では嘔吐や運動失調がみられる。

各部位により、言語障害、記銘力障害、感情障害、膀胱・直腸障害をもたらすこともある。
寒冷暴露などの自然環境のほか、労働条件やストレスなどの社会的、精神的要因がある。
また、喫煙、塩分摂取、アルコールなどの嗜好、肥満、高血圧、運動不足など多岐にわたる。
参考文献
病態生理・生化学(廣川書店)
疾病と病態(廣川書店)
医・療・薬・学(廣川書店)